For health

全身の健康維持について

口腔環境と全身の健康

人間にとっての歯と口は、体内のすべての箇所へとつながる大切な入り口です。
噛み合わせを改善させることで、胃や腸などの消化器官にかかる負担を減らせます。アンバランスな噛み癖を強制することにより、顔の歪みや頭痛・腰痛・不眠などの症状を抑えることも可能です。口腔環境の健康を守り、全身の健康を促進させましょう。

7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる場合や、1時間の睡眠中に無呼吸・低呼吸が5回以上起こる場合は、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
本人の意思とは無関係に呼吸が止まる恐ろしい症状で、呼吸の停止中は脳に酸素が行き届かず、不眠に陥ります。これが原因で高血圧・心筋梗塞・不整脈・脳梗塞を引き起こすリスクがあるため要注意です。

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因

肥満


肥満体型の人は首周りや舌が太くなり、睡眠時に軌道が圧迫されます。これが原因で無呼吸やいびきを起こしやすくなるのです。とくに若い頃と比較して体重が大幅に増加した人は、症状が顕著に表れやすいため注意しましょう。

扁桃腺の肥大


風邪やウイルスの影響を受けて、扁桃が炎症を起こすと、扁桃腺が肥大して肺から鼻なでの軌道が狭まります。
これが睡眠時無呼吸症候群やいびきの原因になるため、慢性的な扁桃腺の炎症に悩まされている人は、とくに注意しましょう。

加齢による衰えや骨格の問題


加齢により舌や咽頭の筋肉が衰えると、舌が軌道を塞ぎやすくなり、睡眠時無呼吸症候群の原因になります。
また、筋力の低下にともなってあごが小さくなった場合は、口腔内の大きさに合わせて歯が移動してしまい、舌が収まるスペースを確保できずに軌道を塞ぐこともあります。

症状の改善方法・治療方法

無呼吸やいびきの原因として多いのは「軌道の圧迫」です。
睡眠中に筋肉がゆるみ、重力に押し出されて舌が奥に入り込んだり、下顎が下がったりすることにより無呼吸やいびきが発生します。
睡眠時無呼吸症候群の治療法は重症度によって異なり、軽度~中度の場合はマウスピースを使った治療が一般的です。睡眠中にマウスピースを装着すると、軌道の圧迫を防ぎ、無呼吸やいびきを抑えられます。

マウスガードの装着や、歯の噛み合わせの改善により、運動能力の向上やケガの防止を実現させるのが「スポーツ歯科」です。
プロとして活動するアスリートはもちろん、子どもからシニアにいたるまで、スポーツを楽しむすべての方にとって効果的な歯科治療になります。
むし歯や歯周病が原因で噛み合わせが乱れると、食事による栄養をとりにくくなります。睡眠障害などを引き起こすと、運動能力を100%発揮できません。スポーツに向けたコンディション維持・向上を図るためにも、定期的なお口のケアは大切です。

スポーツ用マウスピースのメリット

01

口腔内の保護

マウスピースが歯や舌、粘膜を衝撃から守ります。競技中の接触により歯が欠けたり、抜けたりすると、二度と元の状態には戻せません。マウスピースの装着により、スポーツ中のみならず、日常生活のお口の健康も守れます。

02

歯の保護

野球のバットやゴルフのクラブを振る瞬間などに、無意識に歯を強く食いしばる人は多いです。これが原因で歯がすり減ったり、折れたりするリスクがありますが、マウスピースを干渉させることにより、そのようなリスクを無くせます。

03

顎の骨の負担軽減

顎へのダメージは命にかかわるケガや後遺症につながりかねません。マウスピースを装着するとダメージを受けた瞬間の衝撃がやわらぎ、あごの骨を守ることに加えて、脳に及ぶ衝撃を軽減させられることもメリットです。

04

パフォーマンス向上

パフォーマンス向上を実現させやすいこともスポーツマウスピースのメリットです。ここまでにご紹介したメリットは、競技者の安心感を引き出せるため、思い切ったプレーや集中力の向上につながります。

スポーツ用マウスピースの詳細

費用は税込み表示です

単色 マウスピース費用

¥16,500


治療期間・回数:約2日/2回程度

マーブルカラー マウスピース費用

¥27,500


治療期間・回数:約2日/2回程度

  • Riskスポーツ用マウスピースの留意点

    • 保険が適用できないため自費診療になります
    • むし歯や歯周病などがある場合は、治療後の作製をおすすめしています
    • 使用頻度や競技の種類により、耐久性・耐久年数は異なります

歯ぎしりや食いしばりの症状が続くと歯や顎にダメージが蓄積するため注意しなければなりません。また、歯ぎしり・食いしばりが一因となり顎関節症を引き起こす可能性もあります。
「口を開けると顎やこめかみあたりから音が鳴る」「顎や口周りが痛む」などの症状がある場合は、既に顎関節症を引き起こしているかもしれません。
顎関節症の多くは関節円板または咀嚼筋、もしくはその両方によって引き起こされていると考えられます。カウンセリングと検査を丁寧に行い、原因を明らかにしたうえで適切な治療を行ってまいります。

歯ぎしり・食いしばりの原因

噛み合わせ


歯並びが乱れている人は、上の歯と下の歯の噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりを起こしやすくなります。噛み締めたときに上下の奥歯同士が強く当たる場合は要注意です。被せ物などを使った治療後に歯の高さが変わり、噛み合わせが急激に悪化して、それまでは見られなかった歯ぎしりが突然はじまる場合もあります。

ストレス


歯ぎしりの大きな原因として指摘されているのがストレスです。
ストレスを無意識のうちに解消するために、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをする人も多いとされています。ストレス発散の一環ではありますが、歯ぎしりは歯並びや顎関節に悪い影響を与えるため、改善しなければなりません。

顎関節症の原因

歯ぎしり・食いしばり


歯ぎしりや食いしばりは、あごの筋肉と関節にも強い負担をかけます。
歯ぎしり・食いしばりは無意識かつ日常的に続けてしまうため、やがて強い負荷にあごが耐え切れなくなり、顎関節症を発症させるケースが多いのです。

日常の顎への負担


顎関節症は、音楽を演奏する人や、スポーツをする機会が多い人の発症例が多いことも特徴です。
たとえばバイオリン奏者は、演奏中にあごを使って楽器を固定するため、あごに負担がかかります。スポーツをする人は、瞬間的に歯を強く食いしばる機会が多く、その度にあごに強い負担をかけてしまいます。

姿勢が悪い


猫背のように前傾姿勢をとる時間が長い人も顎関節症を発症しがちです。
姿勢が悪いと下あごの位置が安定せず、あごを支えるために顎関節を酷使してしまいます。パソコン作業やスマートフォンを操作する時間が長い人や、テレビゲームに夢中になりがちな人は前傾姿勢をとりやすいため、注意しましょう。

歯ぎしり・食いしばり・顎関節症の治療方法

01

マッサージ

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、あごや頬などお口周りの筋肉が緊張しがちです。
これが原因で血流が阻害され、頭痛や肩こりを引き起こす可能性もあります。この状態を改善させるために有効なのがマッサージです。咀嚼筋マッサージは、頬やあごの筋肉をほぐしてリンパの流れを促し、顔のゆがみなども改善できます。

02

自己暗示

自分自身が歯ぎしりや食いしばりをすることを認識して、歯ぎしり・食いしばりをしないように意識して過ごしましょう。症状に気付いたときはあごの力を抜いて、上下の歯を浮かせると、歯や顎関節にかかる負担を減らせます。歯ぎしりや食いしばりは、仕事やスポーツなどに集中しているときに起こりやすいため、自己暗示をかけるつもりで症状を抑えてください。

03

マウスピース治療

一般的に多く行われるのが、スプリント療法です。
マウスピースを装着する「スプリント療法」は歯ぎしり・食いしばり・顎関節症の治療に有効であり、世界中で多くの人がマウスピース治療を行っています。マウスピースを装着した状態で睡眠をとるだけで、顎関節をリラックスさせられます。日中はマウスピースの着用が不要なため、日常生活に悪い影響が及ぶこともありません。

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